冠水と夕焼け:淀川河川公園枚方地区
撮りに行くことになった経緯
10月22日の夜は外が騒がしかった。
電車の通過音やバイクのマフラーの爆音は毎日聞いていて慣れているから特に気にしないのだが、昨夜は雨によって窓が平手で叩かれるような音がして不気味だった。
窓に打ち付けられているのはただの雨粒のはずなのだが、強風のおかげで威力が増していたらしい。実際ヒューヒューどころかビュオオオオというような音が延々と聞こえていた。この2つのコンビネーションのせいなのか、物が壊れるような音が外からよく聞こえた
そして23日、幸い今日は晴れだった。ということで昨日の雨の影響で淀川がどういう状況になっているのだろうかと、一眼レフを片手に写真を撮りに行ったのであった。今回で17回目の淀川だった。
淀川の様子
午後4時30分ぐらいの時点で水はかなり引いていた。引いてからあまり時間が立っていなかったのか、地面はどこもぬかるんだままであった。ところどころにゴミや木が落ちていた。公園の入口にある車両進入禁止用のゲートには大量の木の枝が引っかかっていて、車が通れない状況になっていた。
youtubeに10月23日の淀川の様子を写した動画がアップロードされていた。
資料として動画を貼っておきます。
↓関西医大付近で、広場が奥の方に写っています。
夕陽ライブ1023@大阪枚方 17時頃(淀川増水中と夕陽・ためにしき)
が浸水しているのを確認した。
↓こちらは高槻側です。かなり水位が高いです。恐らく朝に撮られたもので枚方側もかなり浸水しているはずです。
2017.10.23大阪 枚方大橋 淀川河川敷 増水 台風21号の脅威
↓これは私が撮った動画です。増水は既に収まっている様子でした。
撮った写真
↓葦と夕日。相変わらず葦はいつものように風に煽られてよくたなびいていました。この下の地面はぬかるんでいて靴が2センチぐらい埋まっていました。歩くたびにグジョって音がして足跡ができたり、泥が飛んでズボンに付きました。それにビールの空き缶や木の枝などが落ちていました。流されてきたのでしょう。
↓写ってる水面のほとんどは、冠水していなければいつもは道路や芝生です。上の夕日が綺麗なのとは対蹠的で、下では自然の脅威を肌で感じます。やはり自然と付き合うのは一筋縄ではいかないのですね。
↓砂浜の渚のように見えますし、実際に波打っていました。音は聞こえませんでしたが、小さな波が打ち寄せていました。
↓冠水と人工物。自然を支配するという近代の考え方はある意味で悲しいですよね。そのような考え方が存在しえるほどには自然によって人間が殺されていたわけですから。技術がいかに人間にとって重要であるかを感じました。
↓柵のそばにサイクリングロードやその一段下にも道路があったんですけどね。茶色に濁った水がザアっと音を出しながら流れていました。いつもは釣りをしている人や、散歩している人や、ロードバイクで走ってる人とか、楽器を弾いている人とかいるんです。自然と人間が一体であることを実感しました。
↓バーベキュー広場が水浸しになっています。この奥のグラウンドやステージみたいなところも完全に浸水していて影も形もありませんでした。
↓また渚のような写真。地上が大変なことになっていることは一切知らないかのように、太陽が帰ろうとしています。
↓淀川水位観測所という鋭利な先端を持つ塔が水面に反射しています。普段ならこんなことはないんですけどね。ある意味今だからこそ見れる現象ですね。