性的および身体的暴行により退職聖職者を告訴 カナダ【BBCニュース翻訳】
本文
「
性的および身体的暴行により退職聖職者を告訴
2020年2月14日
既に退職しているある聖職者が1950年代から80年代にかけてハイランドやイーストロージアンの学校での性的暴行に関与したとして18個の罪に問われている。
カナダのサスカチュワン州のクーパー出身で87歳のロバート・マッケンジーが、性的および身体的暴行の疑いで告訴された。犯罪は北ベリックのフォート・オーガスタス修道院とプレパラトリースクールで行われたとされている。インヴァネス州裁判所に彼が個人として出頭した時、抗弁をしなかった。この事件は更なる調査が進められており、マッケンジーは拘置所に戻された。ハイランドの以前はカトリックの全寮制学校であったフォート・オーガスタス修道院で殆ど全ての犯罪が行われたとされている。また、今月の初旬に彼の身柄はカナダからスコットランドに引き渡された。
」
日本では男性色の強い仏教がメジャーであまりなじみがないけど、聖職者による性的暴行っていうのは西洋世界では大昔からとてもありふれた話で、権力を利用して行う性犯罪の典型的なパターン。
っていう説明はさておき、私が一番驚いたのは「1950年から80年代」に行われた犯罪を告訴していることが普通に書かれていること。つまりカナダには性犯罪に関する事項がないこと。「ああそうだったね時効がない国ももちろんあるよね」と自身の視野の狭さを再確認できた。
日本は
強制わいせつ:7年
強制性交等罪:10年
と短すぎる。短すぎて頭が麻痺してた。
「性犯罪の公訴時効に関する主要国の法制度の概要」
http://www.moj.go.jp/content/001130511.pdf
カナダとイギリスは時効がなく、フランスドイツアメリカ韓国は時効があり長めに設定されているケースもあるが、被害者の方のことを考えれば時効をなくすのが一番だろう。
自身の辛い体験に折り合いつけて加害者を告発するまでには何十年もかかることがあるのは普通で、折り合いをつけられないままの人も当然いる。そういう実態を完全に無視し短い時効を設けたままでいるのはまさに女性差別の象徴と言ってもいいだろう。