写真:自然に触れたら救われる?
2017年11月3日17時くらいの淀川河川公園枚方地区で撮った写真を公開する。
↓ガードレールを真ん中に添えて対比の境界線の役をしてもらった。左にはマンションと空を覆う雲を置いて、人間の闇とした。右には雲の隙間から見える夕焼けとその光を反射させる淀川を置いて自然の美しさとした。左右の明暗のコントラストを意識してその闇と美しさの違いを強調したかった。
ここまでしてこの写真で何を言いたいのかを言うと、苦しい状況にある時、今一度自然に触れてみるのも良いんじゃないかなと言いたかった。
人間関係に疲れていたり、生きるのが辛かったり、もう死にたいとか思っていたりとかで人間の闇と向き合っている時、ふと自然の方を向いて、「あ、綺麗だな」ってちょっぴり思って、それでちょっとだけ救われる気持ちがしたり、もしかすると何か今後の自分の生き方のヒントになることを見いだすこともあるんじゃないかなって言いたかった。
私はたまに淀川をそばで眺めながらボーっとしたりしています。そういう時ってなぜだか凄く気持ちが良いんですよね。心が洗われる気分がするんです。悩みがあってもそれをポジティブに捉えられるようになったりします。
まとめると、人間の闇の部分に飲まれそうで苦しい状況にある時に、自然に触れることによって何かポジティブなことがあるかもしれないから、人間社会から飛び出して自然に触れてみるのも良いんじゃないかな、ということをこの写真で表現したかった。
夕焼けと淀川と植物の写真:淀川河川公園枚方地区
過去に撮った淀川付近の写真で良さそうなものをせっかくですので公開しようと思います。
↓夕日と霧がかかった市街地と淀川の三層構造です。あの市街地は高槻ですね。
↓左にたなびく葦と煌々と照り輝く夕日だけが見えるようにしました。夏の暑さが終わって秋の涼しさに入ろうとしかけている感じがします。
↓なんだか非現実的な感じのする写真が撮れました。編集は一切していないです。JPGです。
↓風で揺れている葦を撮りました。この風のお陰で多くの植物が種を飛ばして命を繋いでいくことができるのかと考えると、生物はまさに自然と一体なんだなと感じます。
↓また夕日と葦。夕日を下に置いて空に向かって伸びていくような感じで葦を置いてみた。太陽よりも高い葦、面白そう。
↓夕日に黄色く照らされたベゴニア。ところどころ虫に食べられてたり枯れたりしてるけど、やっぱり綺麗。むしろ完全ではないからこそ生きている感じがして美しい。
↓少しだけ夕日に照らされるブルーサルビア。斜めの構図を意識したり、一本だけちゃんと見えるように真ん中に置いた。
↓夕日のお陰で金色に輝く葦。太陽は害にも益にもなるけど、今回は味方をしてくれた。
地上全体を覆う雲に空いた穴から差し込んでくる太陽の温かい光は、さながら光の巨人が現れたのかと思ってしまうような雰囲気を感じさせる。
冠水と夕焼け:淀川河川公園枚方地区
撮りに行くことになった経緯
10月22日の夜は外が騒がしかった。
電車の通過音やバイクのマフラーの爆音は毎日聞いていて慣れているから特に気にしないのだが、昨夜は雨によって窓が平手で叩かれるような音がして不気味だった。
窓に打ち付けられているのはただの雨粒のはずなのだが、強風のおかげで威力が増していたらしい。実際ヒューヒューどころかビュオオオオというような音が延々と聞こえていた。この2つのコンビネーションのせいなのか、物が壊れるような音が外からよく聞こえた
そして23日、幸い今日は晴れだった。ということで昨日の雨の影響で淀川がどういう状況になっているのだろうかと、一眼レフを片手に写真を撮りに行ったのであった。今回で17回目の淀川だった。
淀川の様子
午後4時30分ぐらいの時点で水はかなり引いていた。引いてからあまり時間が立っていなかったのか、地面はどこもぬかるんだままであった。ところどころにゴミや木が落ちていた。公園の入口にある車両進入禁止用のゲートには大量の木の枝が引っかかっていて、車が通れない状況になっていた。
youtubeに10月23日の淀川の様子を写した動画がアップロードされていた。
資料として動画を貼っておきます。
↓関西医大付近で、広場が奥の方に写っています。
夕陽ライブ1023@大阪枚方 17時頃(淀川増水中と夕陽・ためにしき)
が浸水しているのを確認した。
↓こちらは高槻側です。かなり水位が高いです。恐らく朝に撮られたもので枚方側もかなり浸水しているはずです。
2017.10.23大阪 枚方大橋 淀川河川敷 増水 台風21号の脅威
↓これは私が撮った動画です。増水は既に収まっている様子でした。
撮った写真
↓葦と夕日。相変わらず葦はいつものように風に煽られてよくたなびいていました。この下の地面はぬかるんでいて靴が2センチぐらい埋まっていました。歩くたびにグジョって音がして足跡ができたり、泥が飛んでズボンに付きました。それにビールの空き缶や木の枝などが落ちていました。流されてきたのでしょう。
↓写ってる水面のほとんどは、冠水していなければいつもは道路や芝生です。上の夕日が綺麗なのとは対蹠的で、下では自然の脅威を肌で感じます。やはり自然と付き合うのは一筋縄ではいかないのですね。
↓砂浜の渚のように見えますし、実際に波打っていました。音は聞こえませんでしたが、小さな波が打ち寄せていました。
↓冠水と人工物。自然を支配するという近代の考え方はある意味で悲しいですよね。そのような考え方が存在しえるほどには自然によって人間が殺されていたわけですから。技術がいかに人間にとって重要であるかを感じました。
↓柵のそばにサイクリングロードやその一段下にも道路があったんですけどね。茶色に濁った水がザアっと音を出しながら流れていました。いつもは釣りをしている人や、散歩している人や、ロードバイクで走ってる人とか、楽器を弾いている人とかいるんです。自然と人間が一体であることを実感しました。
↓バーベキュー広場が水浸しになっています。この奥のグラウンドやステージみたいなところも完全に浸水していて影も形もありませんでした。
↓また渚のような写真。地上が大変なことになっていることは一切知らないかのように、太陽が帰ろうとしています。
↓淀川水位観測所という鋭利な先端を持つ塔が水面に反射しています。普段ならこんなことはないんですけどね。ある意味今だからこそ見れる現象ですね。