シャドーイングをしようか悩んでいる人のためのシャドーイング100日実践の効果のまとめ
先日、つまり7月4日にやっとシャドーイングの実践日数が100日を超えました。
余談ですが、2017年の1月から始めて何回か中断したりしたので実質100日を超えるまでに二倍以上の日数がかかっています。怠惰ですね、私。
早速効果を述べていきたいところなのですが、そもそも私の英語力がどの程度のものなのかを知っていないと、どんな人にどれだけの効果があったのか、そしてシャドーイングを始めようか迷っている人の「本当に始めても大丈夫なのか」という疑問を解くために、まずは最近の自身の英語学習歴から述べようと思います。唐突に見も知らぬ人に「コレくらいの効果あるよ!」と言われるより、英語学習が上手く行かずもがいている普通の人間が「シャドーイングを100日間続けて、これこれこういうことがわかったよ」と言う方がなんとなくしっくりきませんか?まあ、英語のプロが「効果バツグンだよ!」って言ったほうが説得力があるのかもしれませんが・・・とにかくシャドーイングがどういった効果をもたらすのかを理解する一助にはなると思うのでよろしくお願いします。
まず、大学受験時、つまり高3の時は偏差値50よりちょっと上の大学レベルのリーディングレベルしかなく、それ以外は壊滅でした。にも関わらず英語に興味があり、「仕事で海外駐在とかしてみたいなー」とか思っていました。
なので大学に入ってから、つまり2016年の4月頃から発音の学習と同時に英語上達完全マップに沿って勉強し始めました。
何を血迷ったか、6月にTOEICを受けました。点数は330点でした。まだ二ヶ月しか経っていなかったので当然ですね。その時はまあそのうち効果出るでしょと楽観的に考えて黙々と学習を続けました。
10月、英語をイメージとして理解しながら読む多読を始めました。これを始めていなかったら今もまだ英語上達完全マップを続けていたと思います。それくらい英語学習の印象が変わった学習法でもあります。
つまり、こちらのリーディング方法の方が圧倒的に早く読めるし、何より「本」で学ぶので知的好奇心が満たされて楽しかった。もちろん、英語上達完全マップにそってまだ学習を続けていたのでそれと並行して多読をすることにしました。
そしてその2ヶ月後の12月、私はふと疑問に思いました。
「英語学習マップって本当に効果あるの?」
結論だけを言えば英語上達完全マップは私には合わなかった?ようです。リスニングもスピーキングも上達せず、上達したのは「英文解釈教室」を利用したリーディングだけでした。特に「ドンドン話すための瞬間英作文」は補足やニュアンスの書き込みをしてぼろぼろになるまで繰り返したんですけどね。今でもこれで学習した内容が役に立っているかは疑問に思っています、意識できないだけで役に立っているのかもしれませんが。
音読パッケージ?あれは黒歴史ですね。私の使用法がおかしかっただけなのかもしれませんが、本当に何の効果も感じられませんでした。
つまり、大学入学後英語学習開始から8ヶ月たって12月であるにも関わらず上達したのはリーディングと発音だけでした。
具体的に言えば、
リーディング :翻訳方式のリーディングは以前よりも1段階高くできるようになった(感覚的だけど)。多読方式のリーディングはペンギンリーダーズのレベル2が問題なく読める程度でした。
リスニング :12月あたりの英語の授業でCDのネイティブ音声を聞いたときは、英語を喋っているのが分かる程度でした。もちろん意味を読み取る事はできませんでした。単語がたまに聞き取れる程度ですね。
発音 :使用したのは「英語耳」「英語喉」「ジュミック今井のフォニックス」です。これらは英語学習開始から最初の3,4ヶ月ぐらいに済ませました。発音「だけ」はその授業の教師(日本人でどれくらい実力があるかは私には分かりませんでしたが)に「できてるね」という曖昧ではありますが褒め言葉を頂いて嬉しかった。といっても一通り発音の知識を体得してカタカナ英語からほんの少しだけ脱却できただけでまだまだ修正の余地ありですが。
まあ、この惨憺な結果を見れば察しがつくとは思いますが、この時点で学習法にテコ入れをしないと永遠に英語力は伸びないと理解しました。
まず英語上達完全マップは解雇しました。私には効果がなかったのですから当然です。多読は当然継続です。それから新規にヒトリ英会話とシャドーイングを取り入れました。1人英会話の説明はここでは割愛します。
はい、ながらくお待たせしました。やっとここでシャドーイングの登場です。
リスニングが全くできないということは、TOEIC的にも実用的にも致命的です。ですからこれをなんとかしようと考えあぐねていた所、このシャドーイングにたどり着きました。ここで当時参考にした文献の紹介です。
門田修平さんの「英語上達12のポイント」という本にシャドーイングがいかに効果があるかという研究の項があります。
その該当箇所である「ポイント4」と「ポイント5」という項から少しだけかいつまんでまとめさせていただきますと、つまり発音が良くなってより正確に聞き取れるようになるのと、面白いことにリーディング速度の上昇の効果もあるんです。もっと詳しい説明が欲しい方は本書を読むことを強くおすすめします。理論的なことが書かれていて面白いですし、自身の英語学習法の点検にも役立ちますよ。
こうして私は12月を新しい英語学習法の作成に費やし、1月から再スタートしました。
シャドーイング教材は↓です。大体一日一時間くらいしました。表紙は少し扇動的ですが中身はちゃんとしっかりしています。
絶対『英語の口』になる! 中学英語で基礎から鍛えるシャドーイング大特訓50<CD2枚付>
- 作者: 長尾和夫,アンディバーガー
- 出版社/メーカー: 三修社
- 発売日: 2013/02/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
そして7月4日、紆余曲折を経てやっとのことで100日を達成しました。
本当にお待たせさせてしまい申し訳ありません。ここからシャドーイングの効果のまとめに入っていこうと思います。
まず私のシャドーイング開始時点での英語力を一言にまとめてみます。
「英文解釈教室」がギリギリできるぐらいの翻訳方式のリーディング力と、ペンギンリーダーズのレベル2が読める程度の多読方式のリーディングと、発音がカタカナ英語ではない程度にできる以外にはリスニングもスピーキングも全て論外な英語初級者ですね。
ではそこからシャドーイングを100日間するとどうなるのか。
一言で言うと、100日あたりでようやくシャドーイングの効果がほんの少しずつ現れ始めたといったところでしょうか。
そう、ほんの少しです。どんな英語でも聞き取れるようになれて発音も完璧になるなんていう魔法のような学習法ではありませんでした。巷でもよく効果が出るのが遅いと言われているように、本当に遅いみたいです。ここまで引っ張っておいて申し訳ありませんが、これが現実です。
しかし、ほんの少しとは言え、私にとっては劇的な変化です。なんせたった100日でほんの少し「も」効果が出たのですから。私にとっては革命です。殆ど無駄になった8ヶ月間の苦しみの念が一気に抜けていくような気がします・・・。
具体的には、
・中学英語レベルでごくごく短い文章(5語以下ぐらい?)で語彙も簡単であれば、初めて聞く文章であっても全集中力を使えば英語の文章として聞き取れて意味もわかるようになった。
・本当に文章を読むスピードが少しだけだが上がったような気がする。文章を塊として読めてきたのでしょうか。多読をしている時でもなんとなく塊で読めている気がするようなしないような・・・。
・シャドーイング内で扱う中学英語レベルの文章が徐々に楽に聞き取れて意味がわかるようになるのが速くなった。具体的には3時間かけてやっと聞き取れて意味が取れるようになって発音もある程度ましになったのが、2時間40分ぐらいになったりですかね。
こうして見ると本当に微妙ですね。私にとっては大きな変化ですが。
しかし、これらの成果以上に、英語力に直接関係はありませんが、得た教訓があります。英語力の少しの向上という嬉しい出来事以上に重要な成果だと思います。
それは、発音と英文法の基礎ができていれば
シャドーイングは続ければちゃんと効果がある
ということがこの100日間で分かりました。
やはりいちばん気になるのはここですよね。効果のない学習なんて誰もしたくないですよね。
安心してください。シャドーイングはちゃんと効果があります。科学的な裏付けもあります。門田修平さんの著書を読んで下さい(他人事みたいで申し訳ありませんが)。
それに制限時間がある中で目標に向かって努力をしたのはいいが、それが無駄だったと後になって判明するのは悲しいですからね。間違った学習法とか自分に合わない学習法というのには十二分に気を付けないといけません。
あと、英語なら、情報はちゃんと探せばいくらでも出てきます。甘い誘惑に流されてはいけません。
当時の私は特に比較検討することもなく「英語上達完全マップ」を選んでしまいました。
「完全」と謳っていますからね。確かに合う人にとっては「完全」なのかもしれませんが、別にこの学習法を貶すつもりは皆無なのですが、私には全く合いませんでした(使用法が下手だっただけかもしれませんが)。
もう一度いいます。
発音と英文法の基礎ができていれば
シャドーイングは続ければちゃんと効果がある
ということがこの100日間で分かりました。
大丈夫です。安心してください。
そして私はこれからもシャドーイングを続けていきます。
質問があればコメント欄にてお答えします。