かしこいに

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【感想&考察&展開予想】ガールズ&パンツァー 最終章 第1話 を味わい尽くす

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はじめに

最終章だけではなく、他の媒体(動画や書籍やドラマCDや最終章第一話のパンフレッドなど)のネタバレも全開で行くのでご注意下さい。出来る限り随時加筆修正も行っています。

ガールズ&パンツァー最終章第一話」をT・ジョイ京都で二回見てまいりました。

その中で私が感じたことや思ったことや考えたことを、そこからの考察と展開予想を交えて要素ごとに書いていこうと思います。

ただ、全ての要素ごとに考察や展開予想を行っているわけではありません。

見出し一つ一つで完結しているので、順番に読んでも良いのですがそうする必要はありません。目次から読みたい項目を選んでお好きなところを読むのも良いと思います。

一部でも全部でも読んでくださるだけで等しく幸いであることに変わりはありません。

そして一緒にガルパンを楽しみましょう!

 

音響

OP

『Grand symphony』


佐咲紗花| 『Grand symphony』MV Full size

全体的な印象

 最初から最後まで非常に熱い曲調で、「うおおお!」って燃え上がりました。

特にサビからが凄いですね。「この手が掴む未来は共に描くsymphony」という歌詞の部分から一気に疾走感と一体感が増大します。その上大洗女子学園の今までの壮絶な歩みを想起させるような歌詞でもあるので、曲だけで既に泣きそうになりました。

 

当然動画の方も素晴らしかったです。かなり多くのキャラクターが出演していて、その全てに意味や伏線が込められていそうな感じでした。といっても余りにも情報が多すぎて、二回だけでは全てを捉え切る事ができませんでしたし、アリクイさんチームとレオポンさんチームの印象が強烈で他のシーンがどうだったかを忘れてしまいました・・・。

 

アリクイさんチーム

アリクイさんチームがなんだかヌルヌルと動いて歌っていたのを覚えています。アニメ版の最初の方では、ねこにゃーさんはみほさんたちに声をかけることにすら失敗していましたが、ここまで積極的になったんだなあ、と思うと感慨深いですね。もちろんぴよたんさんやももがーさんもです。

アリクイさんチームが歌っていたのは、大洗女子学園チームもついに本編で歌うという伏線なのではないかと思ってみたのですが、どうでしょうか。多くの学校がそれぞれの国の固有の曲を披露してきていますからね。「雪の進軍」は知波単学園の十八番ですからそれ以外でしょうね。となると、オリジナルかまた別の軍歌でしょうか?

え?あんこう音頭があるって?

またまたご冗談を。

 

レオポンさんチーム

そして何と言ってもレオポンさんチームですね。頭文字Dよろしく雨の中を峠でポルシェティーガーでドリフトしていたんです!ガードレールすれすれで、道幅も狭く、ぎりぎりドリフトできるかどうかのような道でドリフトしていたんです。さすが自動車部、凄い度胸とドリフトへの愛を感じました。

そして「ついにドリフトできたんだね!峠で!!!」となって、感慨深さが頂点に来て泣きそうになりました。

彼女たちはアニメ版で、ドリフトに関して雨の中なら尚いいねと話し合っているシーンがありましたが、やっと数年越しで実現しましたね。

まあ、劇場版でもバックドリフトをしつつM26パーシングを撃破するという超絶テクニックを披露していましたが、普通のドリフトは今回が初めてでしょう。

その意味で、ドリフトシーンが本編でいつ来るか、ぜっっっっったいに見逃せません!!!

 

 

劇中

戦車戦の音

やはり音響は抜群に素晴らしいです。

とりわけ凄いのが、砲弾を発射する音、砲弾が飛んでくる音、砲弾が車体を擦っていく音、砲弾によって破壊される物体の音、砲弾が過ぎ去っていった後の余韻の音。

つまり戦車関連の音です。

これは間違いなく普通のヘッドホンやイヤホン、スピーカーでは体験できない音です。まさに「極上」の一言につきます。これだけをとっても絶対に映画館でガルパンを見るべきです。

家であの音を再現しようとするのなら、一体どれだけのお金がかかるか・・・それを思うと映画館で払う料金はもはや激安といっても良いでしょう。

ガルパンは映画館で見れるのなら絶対に映画館で見ましょう。(と絶賛してはいますが、センシャラウンドではないT・ジョイ京都での音でこう思ったわけですから、センシャラウンド上映は更に極上な音なのでしょう。羨ましいです。)

 

次は、上映開始直後と数十分後にある、大洗女子学園が敵の策略によって橋で立ち往生しながらBC自由学園チームに応戦するシーンですが、あの場面の音がとにかく凄かった。

爆音につぐ爆音

胸に音がガンガンと響いてきました。臨場感が圧倒的で、自分もあの橋の上に立っているかのようでした。

そしてあの爆音が演出する大洗女子学園チームに漂よう絶望感・・・橋が壊れていく音がさらに悲壮感を漂わせていました。「まさかいきなりこのまま負けちゃうの!?」と思ってしまうほどには絶望感たっぷりでした。

 

戦車のエンジン&モーター音

 ちゃんと聞いてみてください。

戦車ごとに音が全部違います。

と言っても、アニメ版でも劇場版でもここは良かったのですが、最終章では今まで以上にくっきりと音が分けられていて、本物の音ではないにしろ、よりブラッシュアップされていると思います。

まさに「心に届くリアル」です。

私は戦車について完全な素人ですが、それでも一瞬で違いがわかるほどです。

BC自由学園戦で大洗女子学園チームの戦車のエンジン音をじっくりと聞けるシーンがあります。注目のシーンです。

 

やはり戦車ごとに個々の音があると、それだけ愛着が湧いて来ます。大洗女子学園チームと共に戦って来た「仲間」であり「家」でもありますからね。

特に好きだったのが、ポルシェティーガーの音ですね。あの「キーーーーン」と唸るようなモーター音がなんだか癖になりました。

そしてEPS発動時、「唸り」を超えてもはや「轟音」でしたからね。自動車部の魔改造ぶりには本当に驚かされました。一瞬で画面の点になるほどの速度も出ていましたからね。

5秒以上使用した時の限界ギリギリあたりの音も気になるところですね。

わざわざ「5秒以内」と言ったのは今後5秒以上使う描写があるというフラグでもあるのでしょうか・・・?

それに劇場版ではステルスやブイトールのボタンもありましたし、もし使用機会があればこれらの音も聞けるかも?

 

 

ED

Enter Enter MISSION! 最終章ver.』

私達が既に聞いている曲のリアレンジですね。ED動画はアニメと同じ感じの動画でしたね。デフォルメされたサメさんチームがマークフォーに乗ってのっそり進んでいくといういつもの感じでしたね。

それで曲の方ですが、楽器群が非常に前に出てきているような感じがしました。非常にきらびやで、だからこそ儚さを感じるという感じです。

聞きながら「ガルパンはもうこの最終章で終わるのかぁ」となんだかしみじみ思っていました。

終わるからこそ盛大に、みたいな儚さを感じました。

本当にガルパンは「最終章」で終わるのでしょうか。

「第2部、始まります!」

みたいなオチがあったらそれはそれで面白いのですがね。

まあ、とにかく今は楽しめるだけ楽しみたいです。

 

 

場面

 

マークフォーの擱座と救助

 ピンと来られた方、いますよね。


ウサギさんチームが川の浅瀬で擱座しているサメさんチームのマークフォーを救ったファインプレーについて、アニメ版11話のエンストのセルフオマージュだけではなくて、みほさんの転校の原因である全国大会の事故での一連の流れのセルフオマージュでもあると思うんですよね。

前者はの方にピンとくると思うのですが、後者の方私がなんとなく直感でそう思っただけです。飛躍が過ぎていますが、そういう妄想も作品を楽しむ秘訣の一つなので一応書き記しておきます。

この時、救助後に村上さんが怒っていたのをお銀さんが諌めるシーンがありましたね。村上さんの性格の新規描写をしている上にサメさんチームの関係性も同時に表すという、大変濃密なシーンでもありました。


M3リーエンスト事件

 

あのシーンはみほさんが「私の戦車道を築き上げた」瞬間という非常に感動的なシーンでした。しかしそれだけでなく、次世代へとみほさんの戦車道が繋がっていくことが決定的となったシーンでもあったと思います。

秋山さんの「だからみんな西住殿についていけるんです」の「みんな」はまさにみほさん以外の全員で、普通の隊長であればあんな癖の強い20人以上の人達がチームとしてすら成立しそうにもないのに、こうして彼女のおかげでまとまることができた。彼女の行動は時折大洗女子学園チーム全員を熱い希望で満たし、この事件では特にうさぎさんチームに伝わったのだと思います。

まさにあの状況で時間を割いて危険を犯してまで助けるというのは、みほさんの戦車道だからこそできることなのでしょう。そしてその熱が伝わり続けるうちは、大洗女子学園の伝統として、西住みほさんの戦車道が次世代の人なりの戦車道の基盤として受け継がれていき、みほさんと当時のメンバー全員が生ける伝説として語られ続けていくのでしょうね。

 

 

そして時は進んで最終章でのサメさんチームのマークフォーが擱座した場面です。

M3リーはマークフォーの後ろにいて、助けることが出来ました。

「ああ良い話だな」で終わらせてはもったいない。

 

今度はウサギさんチームがみほさんからもらった熱を伝えていく、というようなセルフオマージュとして見ることができるはずです。

うさぎさんチームは以前は助けられる側となっていましたが、今回は助ける側となりました。

今度は彼女たちが熱を伝えていく側になったのです。

確かにアニメ版や劇場版でも何回か活躍する場面はありましたが、あれらはあくまでみほさんのような大胆な戦術の方面での活躍であって、今回のようなみほさんからもらった熱を伝えていくという方面での活躍は初めてだと思います。

そしてその熱はちゃんとお銀さんには伝わりました。村上さんには最初はよくわからなかったようですが、そこはお銀さんのフォローがあったので問題なしです。

 

こちらのセルフオマージュとしても非常に感慨深いものでありました。まさにこうして人は未来へと繋がっていくのかとしみじみと思いました。

 

第62回全国大会決勝戦での事故

 黒森峰時代のみほさんは決勝戦のある時、川に転落した戦車を助けに行った。みほさんとしてはそれは正しい行いだったのですが、やはり西住流としてはそれは禁忌でした。

「撃てば必中 守りは固く 進む姿は乱れない 鉄の掟 鋼の心」

強き事を尊ぶ西住流は事故であっても、戦いから脱落したという意味での弱者を救うことはない。その上決勝戦のかなり大事な時で、なおさらでした。

もう一つ礼を挙げると、リトルアーミーでもそうでしたね。ある戦車道の大会でまほさんは味方の戦車が崖付近で落ちそうになっているのを救助せずに見て見ぬふりをしながら、敵フラッグ車を倒しました。ここからも西住龍がの弱者への厳しさが伺えます。

 

ここまでを踏まえて、置き換えてみましょう。

ウサギさんチーム     → みほさん

サメさんチームの村上さん → しほさん

川の浅瀬         → 渓谷

サメさんチームの戦車   → 川に落ちた車両=赤星車

サメさんチームのお銀さん 

→ みほさんの戦車道は正しいと言ってくれる人=大洗女子学園戦車道メンバー

うさぎさんチームがマークフォーにぶつかる → 赤星車の救助 → みほさんの戦車道

 

これを私なりに説明します。

 

「うさぎさんチーム」(みほさん)は「サメさんチームの戦車、つまりマークフォー」(赤星車)を救助しようとして「後ろからぶつかりました」(戦車から降りて川へ飛び込みました)。

しかし、それは「村上さん」(しほさん)からすれば不可解なことでした。

なぜなら「普通後ろからいきなり車体をぶつけることは、やってはならないことですから」(西住流が弱者を救うのは禁忌で、そういう犠牲を承知の上で前進するのが西住流ですから)。

それで「村上さん」(しほさん)は「うさぎさんチーム」(みほさん)が間違ったことをしたと思い、「ウサギさんチーム」(みほさん)を咎めました。

しかし、「お銀さん」(大洗女子学園戦車道メンバー)は「彼女達」(みほさん)が「マークフォー」(沈みゆく赤星車)を「救助するために車体をぶつける」(救助するために戦車から降りた=犠牲として見捨てなかった)ことは正しいことだと言って「村上さん」(しほさん)を「諌めます」(大洗女子学園の全国大会優勝という結果でもってみほさんの戦車道は正しかったと説明します)。そして「村上さん」(しほさん)は「納得し謝罪します」(笑いながら拍手を送ります)。

 

どうでしょうか。こじつけのような気がしないでもないですが、なんだか似ていると思いませんか?

「助けたはずなのに間違いだと言われた。けど後に助けたことはある意味で正しかったと理解してくれた」

という点は一致していると思うのです。

 

そしてこの2つのセルフオマージュを思い浮かべて何を思ったのかを言うと、こんな風にして衝突し合いながら人は成長していくんだなあと思いました。

 

実際、みほさんは事故が起こった時、西住流のやり方に対して強烈な「ノー」を突きつけたわけです。西住流の禁忌を破っていますし、いきなり飛び出していったわけですからね。恐らく後で咎められることを分かっていてそうしたはずです。

ウサギさんチームも最初から無線を使って「後ろから押します」と言っておけば余計な不和が起こることもなかったのに、桂里奈さんは宇津木さんのアイディアを即座に実行した。

 

この後起こったことの規模は違えど、どちらも一年生のことで、大胆さとそれゆえの危うさを持っているという本質は同じです。

 

そして先程も言ったように、このような性質が衝突という過程経て成長を促していくんだなあと、2つのセルフオマージュがあるのかなと妄想しながら思っていました。

これも成長の一つの方略ということでしょうか。

本当にみほさんは立派に成長しましたね・・・。

 

 

 

 

キャラクター

河嶋 桃

 まさかまさかの桃さんが隊長だなんて、一体誰が想像したでしょうか。

恥ずかしがりながら言う「パンツァーフォー!」は、色々なことを感じます。

河島さんはこれまで人一倍大洗女子学園の事を想ってきたわけですが、戦車戦の戦略面などはずっと西住みほさんに担ってもらっていました。

事務系の方では案外有能な桃さんですが、やはりみほさんたちに対して負い目があったと私は思っています。最初はみほさんに戦車道を無理やりやらせたような感じでしたからね。

正直、なんで聖グロリアーナとの練習試合で桃さんが戦略を建てようと思ったのか、単に自信があったり躍起になっていただけではないような気がします。

あの西住流の西住みほさんがいるにも関わらず、河嶋桃は自ら戦略を立てようとした。頭のどこかで無理やり戦車道を履修させてしまったことに、彼女なりに負い目を感じていたのもその理由の一つとしてと考えてもおかしくはないような気がします。

 

そして、時々弱腰になりつつも全国大会で優勝し、大学選抜チームにも勝ち、廃校の危機は去り、もうしばらくは安泰と思われていた矢先、まさかの浪人の可能性が出てきた。それでなんやかんやあってAO入試対策として桃さんが隊長になったわけです。

 

桃さんはみほさんの軍神ぶりを直に見てきたわけですが、当然自分ではみほさんに遠く及ばないと痛いほどわかっているはずです。基本的な指揮は出来ていても、「パンツァーフォー!」がブレブレだったのは、ただの気恥ずかしさからだけではなく、私が隊長なんて大丈夫なのかという羞恥心の現れでもあると思うんです。実際麻子や歴女チームから心配されていて、確か左衛門佐からは傀儡政権とまでも言われていましたね。不憫ですね、隊長。

 

桃さんは隊長職を通じたこれからの成長を期待したいところですが、結局「もうだめだよ柚子ちゃ~ん!」のような位置に落ち着くのかな~なんて思っています。

 

「決勝戦にて、みほさんですら覆すことができない状況に陥ってしまったが、桃さんが閃いてこれをなんと覆してしまう。しかしその閃きはあのような状況が産んだ偶然の妙であって、試合が終わればいつも通りの桃さんに戻っていた。とは言え桃さんが隊長として優勝出来た上、その閃いて活躍したシーンはバッチリカメラに収められていたのでAO入試では戦車道を一芸として認められ、無事大学に合格した。しかし、半ば詐欺のようなやり方で入学したので、大学の戦車道についていけなくて『もうだめだよ柚子ちゃ~ん!』と言う毎日であった。」

 

という予想をなんとなく立ててみました。アニメ版では武部さんの何気ない言葉のお陰でみほさんが閃いてマウスを倒すことが出来ましたし、桃さんが閃く可能性は0ではないのではないでしょうか。

なんとなくの筋道としてこうなるのかななんて妄想しています。

とはいえ、最終章のテーマがあんまり掴めていない今、こんな予想をしても外れるのだろうとは思いますが、やっぱり展開予想は楽しいです。

 

とにかく、これからの桃さんに期待です!

西住 まほ と エリカ

「勝ちにこだわらず、自分の戦車道を探せばいい。」

 

正直な所、エリカさんに対してなんでこう言ったのか分かりません。

リトルアーミーでは彼女は菊代さんに

「自分が西住流を継いでいる限りみほは自由でいられる」

と言っていました。

これの延長線上なのかなと思っているのですが、どうでしょうか。

 黒森峰の隊長になったエリカさんは「自分の戦車道を探す」自由を得ることが出来たと考えても良いのでしょうか。

とはいえ置いて行かれたエリカさんは戸惑っているはずです。憧れの存在であり、手本となるべき存在がいなくなったわけですから。そして当然エリカさんはぶれ始める。

そこで最終章での上記のセリフです。

「勝ちにこだわらず」

この箇所は非常に重要です。

この一言で黒森峰がいかに柔軟になったかが理解できます。

みほさんがいうのではなくまほさんがこう言っているのですから。

西住流を嗣ぐ黒森峰女学園元隊長が新隊長にそう言っているのですから。

黒森峰と言えば西住流、なのにこのセリフです。

 

しほさんが柔軟になったということなのでしょうか。

娘のみほさんは勘当されたような形で大洗女子学園へと転校しました。西住流を嗣ぐ者として追放は仕方なくとも、母としては非常に心苦しかったでしょう。でなければ転校後の生活費やら授業料やらは出してくれなさそうですし。劇場版の小説版では、黒森峰女学園時代にみほさんが乗っていた217番のティーガーを父によるメンテナンスを受けながらいつでも稼働できるような状態にして倉庫に保管していましたからね。言外の愛を察することができると思います。

そこで考えたのですが、「まほさんは自分が西住流を嗣ぐ代わりに、黒森峰にもっと自由なやり方で戦車道をしてほしいと説得したのでは」という仮説を立てられそうです。自分が西住流を更に強くすることを確約する代わりに、妹がやったように、黒森峰でも個々人が自分の戦車道を探すのを許して欲しいと言うのは、ありそうななさそうな・・・わからないです。

ただそうなるとドラマCDでのエリカさんの信念と真正面からぶつかるんですよね。真の西住流を身に着けた暁には云々と言っていましたからね。

ですからやはりエリカさんは相当困惑しているはずです。そこも含めてまほさんとエリカさんの関係や、エリカさんが一体どういう風に成長していくのか、非常に楽しみです。絶対に目が離せません。

とにかく

勝ちにこだわらず、自分の戦車道を探せばいい。

このセリフは黒森峰女学園や西住流にとってかなり核心的なことに触れていて、これら周辺で今後間違いなく何か大きなことが起きると思います。それかもう起こっています。

「撃てば必中 守りは固く 進む姿は乱れなし 鉄の掟 鋼の心」

「勝つことを尊ぶ」

「犠牲を払ってでも前進する」

などなど非常に厳格なあり方をしていたわけですからね。

今後しほさんがどのような態度を示していくかが楽しみですね。

 

BC自由学園

まさか抽選会での安藤さんと押田さんとのいざこざすらも作戦の一部だなんて誰が思うでしょうか。

実際二回目で私は「ここからもう既に作戦の一部だったのか、凄いな!」とずっと感心しながら見ていました。

そして秋山さんが偵察に来ることを何かの情報網で察知していたのでしょう。学校全体でエスカレーター組と受験組が対立していて戦車道どころではないという構図を見せて相手を油断させる作戦も展開しました。

だからこそ思うのですが、なぜこれほど緻密な連携ができるのにBC自由学園は全国大会では初戦敗退続きなのでしょうか。ここが気になるところですよね。

やはりそれなりの理由があるのでしょう。やっぱり対立はあるのでしょうか。それなりの連携はとれても結局のところ対立が根っこにあって、そのせいで連携が崩れて負けてしまう。その可能性はありそうですね。

 

とにかく、これは2話以降を待つしかありませんね。

ちなみにパンフレットではあまりにも有名な人物が3人の元ネタということらしいのですが、私には全く検討もつきません。

 

サメさんチーム

まさに不良の典型、というわけでもなくガルパンなのであんまり不良という感じはしませんでしたね。

村上さんはいきなり殴りかかってきたり、「ママのおっぱいでも吸ってな」とか言う人がいたり、他にも何か色々と言う人がいたり、どん底BARはアルコールを沢山置いてそうな雰囲気なのにノンアルコールしかないっていうオチであったりで、いかにも「大人の世界に憧れている子どもたち」という感じがしました。

非難しているわけではないのですが、現実でも「大人の世界」に憧れる子どもがいないということはないと思います。

 

まあ、そっち方面の後ろ暗い話はガルパンにはありません。私自身安心しました。

場の雰囲気のせいでいかにもヤンキーのように見えてしまう人たちですが、そこまで悪い方向にぶっ飛んだ性格ではなく、みなさん優しい人たちです。

 

ただ一点、村上さんがいきなりみほさんに殴りにかかったことがだけは気になりました。

みほさんに殴りかかったからというよりかは、単純に「故意に殴ろうとしたから」です。 

なんだかあのシーンは軽く流されていましたが、彼女たちの世界での人権の危機も同時に感じていました。それはそど子さんの拉致や、道を邪魔されたことにも言えます。まあ、「無法地帯」と最初から言われていたので、気にしたら負けなのでしょうね。

とにかくみほさんが怪我をしなくて良かったです。本当に良かったです。みほさんは勝てなくてもいいから、腕相撲とか安全なことをやってほしかったですね。

あのシーンはいくらみほさんの凄さを強調するシーンとはいえ心臓に悪いです。二回とも心臓の心拍数が上がりましたよ。

 

浅瀬でMKⅣが擱座しているところをウサギさんチームに助けてもらった時、村上さんは「後続とぶつかった=何か悪いことをされた」と誤解してうさぎさんチーム達を非難しました。

しかしその衝突の真意をお銀さんが説明した所、素直に非を認めて謝っています。

ここがガルパンワールドの暖かさなのでしょうね。恐らく私みたいに村上さんに大してあまり良い印象を抱いていなかった人たちに対しての村上さんへのフォローのシーンなのでしょう。

「何にでも暴力で訴えるのではなく、実は聞き分けのある素直な人なんだよ」みたいなそんな事を言いたいシーンなのかなと思いました。

つまり、村上さんは普段はちゃんと言えば聞き分けの良い素直な人なんだけど、時には勝負と称して暴力に訴えてしまう時がある人ということでしょうか。

 

村上さんを筆頭として癖の強いキャラクターではありますが、今後の活躍でどういった風に活躍していくのか楽しみですね。最高速度6kmでもその巨大さを活かして戦闘支援の方で役に立っていくのでしょうか。実際橋渡し役として窮地を救ってくれましたからね。

 

それと、まさかまさかのドラマCDに出ていた菱餅戦車、ではなく菱形戦車が登場するなんて一体誰が予想していたでしょうか。かなり長い間潜伏していた伏線でしたね。

レオポンさんチーム

 今までの以上の魔改造ぶり・・・ポルシェティーガーがEPSを5秒以内であっても安全に使えるというのは中々恐ろしいですね。モーターにも規制がかかるのはもはや時間の問題ですね。

実際、瞬間最高時速100kmぐらい出ていたような気がするのですが、どうなのでしょうか?EPS終了後のスピードは止まっているかのように感じるほどの遅さだった、と思ってしまうほどの速さでした。ポルシェティーガーだけ次元が違いますね。

置き去りにした敵戦車が信地旋回している動作も本当に止まっているかのように見えました。

本当に自動車部の面々は異次元ですね。そのうちステルスやブイトールも本当に実装してしまうのかも・・・?

 

あんこうチーム

 みなさんずば抜けた能力を遺憾なく発揮してくれましたね。といってもなんだかんだで根本的な性格はみんな変わっていないので安心しています。

西住 みほ

サメさんチームに対して凄く優しいのですが・・・

いくら戦車道で鍛えてるとは言え、連続で殴打を避けたり、60kg以上ありそうな人を頭で持ち上げるって一体どれほどの動体視力と筋力があるんですか。筋力お化けじゃないですか。

みほさんはやはり人外です。凄いです。

そういえば桃さんが留年の危機で戦車道チームの面々に騒がれていた時、「最悪の事態を想定しつつ、楽観的に・・・」と言っていましたが、劇場版での西絹代さんへの社交辞令のように、どことなく皮肉っぽく聞こえました。

そこも健在のようです。やっぱり優しすぎる上、大洗女子学園に転校してくるまでずっと指揮官的コミュニケーションばかりだったのが裏目に出てしまうのでしょうか。

今は多くの仲間に囲まれているので、そのうちもっと柔らかくなっていくはずです。

 

五十鈴 華

 あの鋏さばき、格好いいです。恐ろしいほどの手際です。作画が凄く丁寧にされていて、ufoteble並の超高速アクションを連想しました。いつまでも見ていられます。

 それに集中力も恐ろしいですね。ハバネロクラブは麻子さんですらちょっと舐めただけで「かりゃい!」と言っていたのにそれを何杯も、鋼の心ですね。しかも最後には「身体が暖かくなりました。」で締めているあたり、メンタル面が今まで以上に成長していますね。

やはり生徒会長の役割を担うにはピッタリの人材です。

 

秋山 優花里

BC自由学園に一本取られてしまった秋山殿ではありますが、それでも彼女の能力や勇気は健在です。いかり結びをすごい勢いで解くのも凄かったですね。それに自衛のためにM24型柄付手榴弾?を取り出しているのも、自らが戦おうとしているという意思表示みたいで格好良かったです。あ、あれはもちろんレプリカですよね?

戦車を鈍亀と言われ「なっ!?」と言って少しがっかりしている所、いつもの秋山さんで安心しました。

まあ、そもそも大洗女子学園のあのあんこうチームのメンバーですから、顔が割れているのは当然です。それにサンダースやアンツィオにも同じ手を使っていましたからね。

「二度ある事は三度ある」と読まれたのでしょう。

次はどんな手を使って偵察に行くのか、そしてどういった情報を持ち帰ってくるのか、楽しみですね。

 

武部 沙織

 「イカの甲より年の功 」

現実でもあのスピードで分かるものなんですか?私には全くわからないです。さすが通信手です。

 それに桃さんのAO入試対策として無限軌道杯に出ようって言ったのもたしか武部さんですよね。やっぱり優しいですね、武部さんは。母性がパワーアップしています?

 

冷泉 麻子

 麻子さんは指が非常に鍛えられていたという描写でしたね。彼女だけは他の人達とは違って最初からもう成長しきった感があったのか、控えめな描写でした。

そして特に冷泉さんを冷泉さんたらしめるシーンです。BC自由学園が来るのを会場で待っているシーンです。相手チームが遅刻していたところを「寝坊か!!」と言っていましたね。

シンパシーを感じたのでしょうか。やっぱり寝坊仲間がいると嬉しいのでしょうか。

そしてまた眠りだす麻子さん、本当にブレませんね。

 

園 みどり子

 無法地帯であっても堂々と進んでいくそど子さんは案外肝が座っていますよね。これもまた成長の証なのでしょうか。

劇場版では実際そど子さん達は不良になりかけましたからね。劇場版の漫画版では町中で戦車に乗って通行人をいびっていたり、秋山さんの父の淳五郎さんを罵倒したりしていましたからね。まあ、いびられた人たちや淳五郎さんはそど子たちの感情を察していて、生暖かい目で見ていたようですが。麻子さんの祖母の久子さんはアニメ版では最初は結構酷いことを言っておいて最後には良いことを言うツンデレキャラでしたが、この漫画版ではそど子さんたちを諌める先生みたいな感じでしたね。

ですから、最終章第一話を見てそど子さんはルールを守らない人たちの感情を少なくとも理解しようとはしている、という印象を受けました。まあ、それでも不良たちにはあんまり良い印象を抱かれてなかったり、拉致されてはいましたが、それはこれからのさらなる成長に期待ということでしょうか。

 

いや、「風紀委員の本能」という特殊能力を開花させていましたよね?あのエフェクト、かっこよかったですね。

視力2.0が凄いというより、みほさんですら気づかなかったことを、そど子さんが直感で気づいたということが凄いです。ただ単純にみほさんの視界からは見えなかったというだけかもしれませんが、それでも何かがおかしいと気付けるだけの戦略眼と戦術眼を身につけることができているということは、まさに成長の証でしょう。「ちゃんとわかりやすく懇切丁寧に・・・」云々と言っていた時代が懐かしいですね。

やはり、風紀委員の仕事上、ルールを守らせるためにはルールの暗記と実践が不可欠です。それに劇場版でもルールは守るためにも壊すためにもあると発言して柔軟性を発揮しています。

 風紀委員で培った能力を活かした形で、最終章でも順当に成長していっている、ということでしょうか。それに特殊能力に目覚めたということは良い意味で化けたということでしょうか?

アリクイさんチーム

 彼女たちは隠れ人外です。間違いないです。

 ネットで軽く調べた程度の知識だとまず先に言っておきますが、3式中戦車に使用する一式徹甲弾は大体6kgあります。

 彼女たちは砲弾を片手で持ち上げて投げた上、キャッチした人も持った時に何の重みを感じることもなく水平に片手で渡しているのです。ほんとにスイスイ~という感じでした。

劇場版ではねこにゃーは両手で砲弾を投げていましたが、それ以上に成長していますね。あの細い腕にどれだけの筋肉が詰まっているのでしょう、細マッチョの次元を超えています。また同じく劇場版ではももがーさんは大事なところでハンドルを壊してしまい、それが脱落の原因となってしまいました。

それを反省点として、3式中戦車チヌを壊さないように筋肉そのものや筋力の使い方を訓練したのでしょう。その訓練の結果としても、滑らかな砲弾運びになったのでしょう。

さらなる筋力を得た上に滑らかさまで手に入れたアリクイさんチームの活躍に期待です。

 

ウサギさんチーム

 

澤 梓

 一番覚えていたのが、ウサギさんチームが「桃さん留年確定か」の新聞を桃さんに見せるために、戦車探索中の桃さんがいる部屋に入ってきた時の澤梓さんのセリフです。

「ご愁傷様です。」

やっぱり澤梓さんは西住みほさんに似てませんか、というより今まで以上に似てきた?

直感でそう思うのですが、どうなんでしょうか。

このままいけば事実上みほさんの後釜で彼女が隊長になるはずです。

アニメ版でも確か宇津木優季さんに「西住隊長に似てきた?」とか言われたり、劇場版では澤さん自ら「もっと身の丈に合った戦い方をしようよ」などと言ってチームを引っ張っていこうとしています。「観覧車」では丸山さんの次に気づいています。(ミフネ作戦を現実でやろうと思った丸山さんは案外みほさん寄りの素質があるのかもしれません)

つまり彼女とチームは案外戦車道の核心にどんどん近づいているんですよね。というのも、ガルパンFebriでの吉田玲子さんのインタビュー記事の中で、彼女は戦車道を「自分なりの戦い方を見つけること」と言っています。この発言も踏まえると、やはり戦車道の核心に近づいていると言えるでしょう。

1年生オンリーチームで既にこれほどの素質があると考えると、期待せずにいられません。

澤さんが隊長の大洗女子学園、ウサギさんチームが皆を引っ張っていく・・・凄く見てみたいですね!

 

丸山 紗希

そういえば丸山さんは今回は一言も喋っていませんでしたね。

「薬莢捨てるとこ」「観覧車」のような発言がくるか、「ちょうちょ」のような発言が来るか、どちらにせよ見逃せませんね。

最終章のストーリー展開的に大洗女子学園メンバーは順当に成長していっています。ですので「戦術的発言」と「可愛い発言」の2種類の発言とはまた別の「第三の発言」が来ると勝手に予想しています。

 

 

宇津木 優季

ウサギさんチームは川の浅瀬で擱座しているマークフォーを救ったファインプレーがありましたね。このシーンは本当に注目ですね。

発案したのは確か宇津木優季さんでしたね。両手を前に押す仕草をして、「押してあげればいいんだよ」と言っていましたね。そういえば、劇場版での丸山紗希さんの名台詞「観覧車」では一番最後に優季さんが解決策に気づいていましたが、今回は彼女が真っ先にどうすればいいか気づいていましたね。彼女もまた成長したということでしょう。

 

それと、口の軽さも成長?しているようですね。そのせいでBC自由学園との対戦前にフリントさん、ラムさん、村上さんの三人に「食べちゃうぞー!」なんて言われていましたからね。劇場版でのたかし君に関するアリサさんへの発言といい、ウサギさんチームは賑やかで良いですね。

 

 

 

アンツィオ高校

 カルパッチョさんは喋ってました?ごめんなさい覚えていないです。

ペパロニさんは口に何かついていましたね。昼食後だったのでしょうか?

アンチョビさんはいつも通りの「じゃなかった」という口癖を携えて登場。ドゥーチェと言われて気を良くしてかっこいいポーズを取ろうとする殊勝なドゥーチェの図ですね。

彼女たちがこれからどう動いていくのかが楽しみです。もしかしたらマジノ女学園と何か絡みがあったりするのでしょうか。劇場版の小説版の解説で、たしか同じような学科が両校にあって交流があるみたいな事が書かれていたので、戦車道でももしかしたら何かあるという可能性も無きにしもあらずですね。

 

プラウダ高校

 カチューシャさんとノンナさんとクラーラさんが車に乗っているシーンですね。

いつものようにカチューシャさんがクラーラさんたちに「日本語で話しなさいよ!」と言っていたのですが、やはりただカチューシャさんがただプンプンと怒っている描写だけでは終わりませんでしたね。

 カチューシャさんがクラーラさんにいつまでいるのかと怒りながら聞いて、クラーラさんが日本語で答えると、その怒りは嘘であったかのように消えました。となると元々怒っているわけではなかったという線が濃厚なのですが、これはアニメ版の頃から私にとっては謎でした。

カチューシャさんの怒ったようは口調は本当に怒っているからなのか、何か別の意図が合ってそうしているのか、それとも怒っていないけどそういう口調になってしまうのか、ここがよくわからないんですよね。少なくとも本当に怒っているわけではないことは分かるのですが、ではなぜそのような口調なのか、ここがいまいち分からなかった。

 

という私の悩みと、最終章のプラウダのシーンを踏まえて考えると、やっぱりノンナさんたちを心の底から信じていて親しみを感じているからこそ逆にツンデレプレイができるのかなと思います。親しいからこそのツンデレです。

実際劇場版で短気転校生としてプラウダ高校の面々が登場した時も、カチューシャさんは非常に嬉しそうにツンデレプレイをしていましたからね。

 そして最終章の第一話では、ただただ二人の会話に混ざれないことが寂しいからちょっと怒ったような口調になっただけなのでしょう。それでクラーラが日本語で喋って会話に混ざれたので上機嫌になったという解釈で辻褄が合うのでしょうか。

 

 そういえばカチューシャさんはなぜ留学するというのにロシア語の勉強を拒んでいたのでしょうか。やっぱり、ノンナさんやクラーラさん、ニーナさんやアリーナさん、果てはプラウダ戦車道チームの面々から離れたくないからでしょうか。

 カチューシャさんの不思議な魅力ってこういうところにあるのでしょうね。言外に親しみのオーラが漏れているというか。彼女はそこが個性といえば良いのでしょうか。

 

辻 廉太

このプラウダのシーンから派生して思ったことですが、そう言えばガルパンはどのキャラにも魅力的な雰囲気がありましたね。

それはどうやらあの廃校騒ぎの主犯である辻廉太さんにも当てはまりそうです。

大洗女子学園廃校危機の元凶であった辻廉太さんですらその本心を言えば、劇場版の小説版でも語られているように、仲の良い西洋諸国だけが勝てるような悪どい戦車道世界大会のあり方に一矢報いようとして、その策の一つとして劇場版で再び大洗女子学園を廃校にしようとしたわけですから。

これは大洗女子学園を廃校にして、全国大会を通じて急成長を遂げた戦車道履修者たちを様々な高校に分散させて新風を起こそうという策でしたが、失策でしたね。女子高生を見誤っていた感があります。エリート官僚組のおじさんだからこその失策、ということでしょうか。そういう人に女子高生の感情や考えを親身になって考えてください、といっても厳しいのでしょうか。いや、彼なりに全国大会での奇跡を踏まえて考えた結果がこの策だったということでしょうか。そうであっても失策であったことに変わらないのですが、そこが彼の想像力の限界だったということでしょうか。

ここから察するに、アニメ版での一回目の廃校騒ぎも、学園艦解体業者に売って一矢報いるための資金集めをしたいというのが彼の本心ではないのでしょうか。こちらは多少現実的ではありました。

 

辻廉太さんと大洗女子学園及び日本戦車道連盟との戦いは、双方が見ている世界と描いている将来が余りにも違っていて、それで起きてしまった必然的な衝突なのでしょう。

このまま西洋諸国に戦車道を牛耳られていては日本の戦車道もいつ蹂躙されるかわからない。プロリーグすら日本には存在しない。そんな状態で西洋に太刀打ちできるのだろうか。となると今は「道」の追求なんてしている場合ではない。まずは世界で勝って、日本の戦車道界に盤石な将来を与えることが最優先。つまり、

「世界に通用するプロリーグ」

という筋道になることが想像できると思います。

と言っても、最後の最後で大学選抜チームを大洗女連合チームが打ち倒したことにより、彼は改心とまではいかなくとも考えを改めます。つまり、

「世界に通用する戦車道」

です。恐らく、もう今後大洗女子学園が廃校の危機に瀕することはないと思いますが、大学編があれば、彼はそこでまた何か行動を起こしそうな感はあります。このように、

 

 

「それぞれがそれぞれの悩みを持っていながら、それを自分なりに乗り越えていく」(最終章パンフレット)というガルパンの根本のテーマは、辻廉太さんにも適用できると思うのです。

まあ、劇場版の小説版の設定が最終章で拾われるかは分かりませんが。拾われるとして、大学篇や世界大会編があればその周辺の政治面で活躍してくれるはずです、多分。とにかく、最終章で一体どのような活躍をするのか、注目ですね。

 

 

サンダース高校

特にアリサさんは全然変わっていなくて、案外一途なんだということがわかりましたね。告白するほどの度胸が未だになくて、無限軌道杯で優勝すれば振り向いてくれるかなという希望を持っている彼女ですが、果たして結末やいかに。たかしくんは振り向いてくれるのでしょうか。そこのところも今後に期待ですね。

 

 

まだ登場していない人物

 今回本編に登場していない人はたくさんいます。島田流の面々や西住しほさん、菊代さん、リトルアーミーでは中須賀エミを筆頭としたベルウォール学園の面々、マジノ女学園の面々などなど。

ベルウォール学園

エミさんの熱いリーダーシップはアニメで是非見てみたいですね。

彼女は彼女でかなり苦労をしてきていますからね。ドイツで人種差別を受けるなんて、私にはそれが一体どれほど酷いことなのかを具体的に想像することすらできません。

OPには出ていませんが、サプライズ出演を期待したいところです。なんたって旧友ですからね。

お互いに違う世界に住んでいたとしても、戦車道で通じ合っていますからね。

勝戦の敵として出てきても良いのですよ?いやもっと言えば3年の全国大会の決勝戦に出てきても良いのですよ?

 そう言えば黒森峰に所属しているドイツとのハーフのツェスカさんも出てきていませんね。彼女はOPでエリカさんの脇にいました?カットが速くてエリカさんしか見ることができなかったので分かりませんでした。主要キャラではないのですがリトルアーミーに出てきていましたし、ゲスト出演の可能性としてはなくもないといった感じでしょうか?

マジノ女学園

エクレールさんがマドレーヌさんから受け継いだマジノ女学園の戦車道、これからどういった改革を施し、そこからどういった伝統を打ち立てていくのか、非常に気になるところで終わりましたよね。

防衛戦主体から電撃戦主体へと移行しようとはしていても電撃戦に使える強力な戦車が少ない上に、一発逆転を狙える程の戦術家はいないし、部員もかなり減って、かなりの苦境に陥っています。

しかし、残った部員は戦車道そのものに対して本気な人たちだけです。そういう人たちの集まりであれば、きっとメキメキと実力をつけ、マジノ女学園の新しい伝統を築いていけるはずです。

ですので、もし登場するとすれば、かなりの強豪となって現れる可能性が高いのです。といってもすぐにはプラウダやサンダース、黒森峰並にはなれないでしょうから、出て来るとしたら二回戦でしょうかね。

非常に楽しみです。

 

リボンの武者

申し訳ないのですが、リボンの武者の面々は1巻だけしか読んでいないので分かりません。このシリーズで出てきた設定や人物の心理描写が後々になって活かされるのなら、続きを読んでみようかなとは思っていますが、主人公の癖が強すぎて自分とは合わない感じがして苦手で、このシリーズは放置しているんですよね。

それでも、読んだほうが良いですか?

 

あんこうチームの面々の家族

武部さんの妹の詩織さんは、流石に登場する可能性はなさそうですね。アニメ版の小説版でサラッと触れられただけですし。

五十鈴さんや西住さんの父や、武部さんの両親も登場してくれたらなあとは思いますが、どうなのでしょうか。しかしそうなるとあんこうチームでは麻子さんの両親だけが出てこないことになってしまいますね。

となると小学生時代の小学生時代の麻子さん一家の日常生活のシーンを出せば良いのではと思いましたが、麻子さんが秋山さんの部屋に置いてある家族写真を見て、一瞬暗い表情になってしまっていたことを思い出すと、もし本当に出てきたら落涙必至です。

こうして書いている今も少し泣きそうになりました。

 

 

 

まとめ

ここまで書いてきて分かったのですが、今までに本当に色んな人物が登場していたんですね。

一人一人が個性を持ち、かつ悩みを持っていて、打ちひしがれかけようともそれぞれがそれぞれなりに前へと進もうとしている。

そんな美しくも儚い世界の中で、あの人出るかなこの人出るかなと想像したり、あの人とこの人が絡んだら一体どういう展開になるだろうと妄想するのは、本当に楽しいです。これが派生して二次創作へと繋がっていくのでしょうね。

 

最終章第一話はまだ本当に序盤といった感じで、起承転結の起あたりですね。

ですので全く展開が読めない。

というよりか読めそうで読めないという絶妙なラインが面白さを更に引き立てているのかななんて思っています。

実際、第一話はBC自由学園エスカレーター組と受験組が合流して、玉ねぎが好きになってしまいそうな歌を歌って終わりました。ここからどうなるかと言われれば大洗女子学園との激しい戦いが始まるのだろうということぐらいしか分かりません。

そういう絶妙な引きはアニメ版を彷彿とさせます。やはり第一話のあの長大な引きは見事に圧倒されました。内心「なにこれ!?」と度肝を抜かれましたし、一瞬で心を奪われました。

その引きの魅力はなお健在です。

そのおかげで、今後の展開の妄想が膨らんで非常に楽しい。その上、関連書籍、CDなどもありますからね。次を待っている間の時間も凄く楽しいです。

 

おわりに

ここまでを振り返ってみて、私はガルパンにどっぷりとハマっていることが自分でも分かりました。

大洗にはまだ行ったことがないのですが、その内行ってみたいですね。

私としては、凄すぎて訳がわからなくなった結果で出てくる「ガルパンはいいぞ」という言葉の「いいぞ」という抽象的な言葉を超えて、何がどう良いのかを具体的に語り尽くしていきたいのですが、結局また凄すぎて訳がわからなくなってこう言ってしまうのでしょうね。

ガルパンはいいぞ

 

 

 

追記・・・

第1話以降の話もまた感想、考察、展開予想を書くので、もし気に入ってくださったらブックマークの片隅にでも置いてあげてください。

 

↓戦車道を学ぶことによって培われるものと、それにあたって必要となる能力について考察してました。

kasikoini.hatenablog.com
 ↓私がなぜガルパンにハマったかを説明しつつ、ガルパンワールドの魅力について私なりに解説しています。

kasikoini.hatenablog.com